事例紹介 Case

Client

株式会社ユーザベース

アジャイル経営を支えるModern Data Stack導入をメソドロジックとクラスメソッドが支援

『NewsPicks』『SPEEDA※』『FORCAS※』といった複数のサービスを運営する株式会社ユーザベース様。各サービスが個別最適で成長をしてきた結果、データが散在し整理できない状態になっていました。その課題を解決すべく、自社でModern Data Stackを活用して短期間にデータ基盤を構築することを検討していましたが、数々のハードルが存在したため、多岐にわたる技術相談ができるパートナーが必要に。そこでModern Data Stackの導入に多数の実績があるクラスメソッド社と当社に声がかかり、Modern Data Stackの導入支援を行いました。

背景・課題

  • 各サービスでシステムやデータが散在し、整理されておらず、分析もできない
  • 基幹システムの整備を進めデータ活用の土台ができてきたものの各サービスでの連携ができていない
  • 今後、新規開発やM&Aで追加されるシステムも連携し、統合された分析が行えるようにしたい

提案・実施内容

  • SnowflakeでのDWHの設計
  • dbtでの開発標準を作成
  • Modern Data Stack のソリューションを
    評価・検証し、導入支援

個別最適で成長してきた結果、事業間をまたがるデータ分析や可視化が
できない状態に

株式会社ユーザベース様では『SPEEDA※』をはじめ複数のサービスを運営していますが、各サービスが個別最適で成長をしてきました。その結果、活用しているシステム、環境が様々になっており、データは分散し統一化・整理がされていない状態でした。Salesforceも各サービスごとの運用となっており、互いのサービスのユーザーが共通なのか、アップセルが可能なのかも判断できませんでした。同社はこの問題を解決するために、クラウドDWHとして実績のあるSnowflakeを選択し、独自の『UB(ユーザベース)データレイク』の構築を決定。さらにその中で、縦割りのデータ活用ではなく、全社員がすべてのサービスのデータにアクセスしデータ活用のアイデアを自律的に考えられる「データの民主化」を目的としたデータ分析基盤を指向されていました。

Snowflakeのみでのソリューションにとどまらず、Fivetran、dbtを連携しての統合ソリューションを提案、実施

同社が指向する「データの民主化」はかなり徹底したもので、当社はそのご要望にお応えできる構築プランを考えるところからご支援をスタート。同社よりいただいたいくつかのアーキテクチャの案を踏まえ、目的を実現するデータ分析基盤の形として、Modern Data Stackの導入をご提案。Snowflakeを核として、効率的なELTプロセスを可能にするFivetran、データ変換を高速・高品質に実行するdbtを連携させたクラウドネイティブな構成とすることが決まりました。Snowflake単体ではなく、他のクラウドツールも組み合わせたトータルなご支援ができることを強みに、そうした知見をいかし構築を進めていきました。

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Databricks Lakehouse Platform

Snowflakeデータレイク設計

Snowflakeを中心にデータレイクの効果的な設計を行い、データが効率的かつ安全に管理される環境を構築。
これにより、ユーザベース様は柔軟で拡張可能なデータ基盤を享受できるようになりました

FivetranでのSalesforceデータのSnowflakeへの取り込み

Fivetranを導入し、Salesforceやその他のデータソースからのデータを統合する効率的なELTプロセスを確立。
これにより、迅速なデータの取り込みが行われるようになりました。

dbtでの開発標準策定

dbtを活用して、データモデリングおよび開発プロセスの標準を策定。
これにより、データサイエンティストやアナリストは統一された手法で分析を行い、高品質な結果を生み出すことが可能になりました。

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データ分析基盤はまだファーストステップ。さらなる検証をつづけ、データ活用の文化を根付かせていく

現在はまだデータを集約できるようになった状態であり、データ分析基盤としての第一段階をクリアしたところ。Fivetranのコネクタの動作検証、まだ日本でのサービスが開始されていないSaaSにおけるPoCなど様々な検証をつづけ、運用支援を継続しています。今回のプロジェクトの特色である「データの民主化」に関しても、エンドユーザーの社員の皆様が安全で探索性の高い活用ができるようSnowflakeの活用ルール整備を行っています。同社では今後、UBデータレイクの周知や使いこなしのための学びの機会などを提供し、主体的にデータを活用できる環境・文化を作っていく予定です。
これからも増えつづけるデータに対応していくため、クラスメソッド社と共にサポートを継続していきます。

株式会社ユーザベース 執行役員CDXO 兼 UBリサーチディレクター 張替誠司様よりコメント

クラスメソッド様とメソドロジック様のデータ活用支援サービスにより、Modern Data Stack の技術選定・導入検証などの個別具体的な技術支援から、データ分析基盤の構想・体制提案も含む総合的な提案まで受けることができており、非常に心強く感じています。これからも2社のサポートに期待しています。

※株式会社ユーザベースの国内 SaaS プロダクト名称は、2024 年 7 月 1 日より「スピーダ」に統一されました。なお、本リリース内ではプロダクト名・ロゴともに、Modern Data Stack 導入時の情報を掲載しています。

参考:SPEEDA・INITIAL・FORCAS など国内 SaaS プロダクト名称を「スピーダ」に統一(株式会社ユーザベース_2024 年 7 月 1 日発表)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000010548.html

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株式会社ユーザベースについて

「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」というパーパスを掲げ、データ×エキスパート×AIにより、アジャイル経営の実現をサポートする複数の事業やサービスを展開。今回のUBデータ分析基盤構築は、自らもアジャイル経営を実践していくためのプロジェクトです。